Digift 入門: アセット管理を 5 分で始める方法
アカウント登録から最初のアセット整理まで 5 分。 1 週間で習慣化、 1 ヶ月で制作効率倍増を実現する入門ガイド。

Digift は、 デザイナーが日々扱う 画像・コードスニペット・AI 生成素材 を一元管理できるデジタルアセット管理 (DAM) サービスです。 この記事では、 アカウント登録から最初のアセット整理までを 5 分で完了する手順 と、 1 週間後に効果を実感するための運用テクニックを紹介します。
Digift とは + 他ツールとの違い
Digift は、 散在しがちなデザインアセットを「集めて、 整理して、 すぐ取り出せる」 状態にするためのプラットフォームです。 主な機能は次のとおりです。
- アセット管理: 画像 (PSD/AI/SVG/JPG/PNG) とコードスニペットを一元管理
- タグ & コレクション: 自由なタグ付けと、 案件単位のコレクションで整理
- 強力な検索: ファイル名、 説明、 タグを横断したキーワード検索
- AI 画像生成: 画像生成・アップスケール・背景除去を組み込み機能で提供
- 共有プレビュー: ログイン不要のリンクで、 クライアントとレビュー可能
- バージョン管理: バージョンアップロードすると旧版が自動保持される
- チーム共有: ワークスペースをメンバーと共有 (Team プラン)
他ツールとの違い (比較表)
| 項目 | Google Drive | Dropbox | Adobe CC ライブラリ | Digift |
|---|---|---|---|---|
| PSD/AI サムネ自動表示 | △ | ○ | ○ | ◎ WebP 自動生成 (一部制限あり) |
| タグでの横断検索 | △ | △ | ○ | ◎ サジェスト機能あり |
| コードスニペット管理 | × | × | × | ◎ 内蔵エディタ |
| AI 画像生成内蔵 | × | × | ○ Firefly | ◎ 複数モデル対応 |
| 共有リンク (期限/パスワード) | ○ | ○ | × | ◎ |
| 無料プランの実用性 | ◎ | △ | × | ◎ |
Digift の強みは「ファイル管理」「コード管理」「AI 生成」「共有」 がすべて一つのサービスで完結する点にあります。 ツールを跨いで散乱させたくないクリエイターに最適です。
DAM とオンラインストレージの違い
Digift のようなデジタルアセット管理 (DAM) ツールは、 Google Drive や Dropbox のようなクラウドストレージとは 用途も思想も大きく異なります。 「結局どっちが必要なの?」 という疑問は、 この違いを理解すれば自然に解けます。
| 観点 | クラウドストレージ | DAM |
|---|---|---|
| 主目的 | ファイルの「保管」 | アセットの「活用」 |
| 整理単位 | フォルダ階層 | タグ + メタデータ + フォルダ |
| 検索 | ファイル名中心 | タグ・メタデータ横断、 AI 検索 |
| プレビュー | OS 依存 | サムネ自動生成 (PSD/AI/動画 含む) |
| 共有 | リンクのみ | リンク + 期限 + パスワード + 閲覧解析 |
| 権限管理 | 3 段階程度 | 細かなロール管理 |
| バージョン | 手動命名 or 自動世代 | 明示的バージョン管理 + 履歴 |
クラウドストレージは「フォルダ」 が主役、 DAM は「アセット 1 つ 1 つ」 が主役 という違いです。 数十件のファイルなら Drive で十分ですが、 100 件を超えて検索性が問題になり始めたら、 DAM の利点が一気に効いてきます。
DAM を選ぶ 6 つの判断基準
DAM ツールは国内外に数十種類あり、 機能だけ比べてもなかなか決められません。 私たちが Digift を作る中で見えてきた「失敗しない選び方の判断軸」 を整理します。
- 対応ファイル形式の幅: PSD / AI / RAW / 動画 / Office を 1 ツールで扱えるか。 主要形式が漏れていると、 結局別ツールが必要になり集約効果が出ません。
- サムネ自動生成の品質: PSD・AI のプレビューがブラウザで開けるかを必ず試用。 これが無いツールは、 デザイン業務での実用性に大きな差がつきます。
- 検索の使い勝手: タグ検索の入力補完、 複数条件 (タグ + 形式 + 期間)、 AI による類似検索。 試用版で「探したい想定」 を試してから決めましょう。
- 共有機能の安全性: パスワード設定、 有効期限、 ダウンロード可否、 閲覧者の表示。 クライアント案件で必須レベルの機能群です。
- 運用サポート体制: 日本語サポート、 ドキュメント、 アップデート頻度、 障害時の対応速度。 「導入後に困った時に頼れるか」 は、 数年運用していくと差が大きく出ます。
- 料金の予測しやすさ: 従量制で「使うほど高くなる」 のではなく、 容量・メンバー数に応じた階段制が運用予算を立てやすい構造です。
Digift はこれら 6 観点を最初から意識して設計されているため、 デザイン業務に特化した DAM として選んでいただきやすい構成になっています。

5 分で始める 4 ステップ
ステップ 1. アカウント登録 (1 分)
登録ページ から、 メールアドレス で登録します。 無料の Free プランで、 ほぼすべての主要機能を試せます。 クレジットカード登録は不要です。
メール認証メールが届かない場合は、 迷惑メールフォルダもご確認ください。 ドメイン @digift.jp からのメールを受信許可いただくと確実です。
ステップ 2. ワークスペースを開く (30 秒)
登録すると、 自動的に最初のワークスペースが作成されます。 ワークスペースは「アセットの保管庫」 のようなもので、 案件やチーム単位で分けることもできます。 まずはデフォルトのワークスペースで進めましょう。
ステップ 3. 最初のアセットをアップロード (2 分)
ダッシュボードに移動し、 「アセットを追加」 ボタンから画像をアップロードします。 ドラッグ & ドロップ にも対応しています。
対応形式は次のとおりです。
- 画像: JPG / PNG / GIF / SVG / WebP / TIFF / BMP ほか
- デザインファイル: PSD / AI / XD / INDD / Sketch / EPS など主要形式 (自動で WebP プレビューを生成 ※一部制限あり)
- RAW (カメラ): CR2 / NEF / ARW / DNG / RAW / RAF
- 動画: MP4 / MOV / WebM / AVI / MKV ほか
- 音声 / Office 形式: MP3 / WAV / XLSX / DOCX / PPTX なども保管可能
- コードスニペット: HTML / CSS / JS (内蔵エディタで作成)
ステップ 4. タグとコレクションを設定 (1 分 30 秒)
アップロードしたアセットに、 タグとコレクションを付けましょう。
- タグ: 「青色」「ボタン」「2026 春」 のように、 検索しやすい属性を複数付与できます。
- コレクション: 「ACME 社 LP」 のように、 案件単位でまとめるグループです。
最初のうちは深く考えず、 思いついたタグを 3-5 個付けるだけで OK です。 運用していく中で、 自分なりの整理ルールが見えてきます。
1 週間後にやるべき 3 つのこと
導入直後だけでなく、 1 週間後に振り返ると効果が一気に高まります。
1. タグの整理
1 週間運用すると、 タグが乱立しがちです。 「青」「ブルー」「Blue」 のように表記揺れが起きていないか確認し、 似たタグは統合しましょう。 Digift の設定画面からタグの一括変更が可能です。
2. コレクションの見直し
「とりあえず作ったコレクション」 を見直して、 似た性質のものを統合します。 コレクションは多すぎても少なすぎても使いにくいので、 5-15 個 に収まる粒度がおすすめです。
3. 共有プレビューを試す
クライアントへのレビュー依頼や、 他のデザイナーへの参考共有に、 共有プレビュー機能を試してみてください。 パスワードと有効期限を設定でき、 セキュアにファイルを共有できます。 メール添付やストレージリンクから卒業できます。
プラン比較 (Free / Pro / Team)
無料で始めて、 必要に応じて段階的にアップグレードできるのが Digift の設計思想です。 機能制限の境界線を、 表で整理しました。
| 機能 | Free | Pro | Team |
|---|---|---|---|
| ストレージ | 1 GB | 500 GB | 5 TB |
| 画像アセット数 | 10 件 | 無制限 | 無制限 |
| コードスニペット数 | 10 件 | 無制限 | 無制限 |
| タグ・コレクション | ◯ | ◯ | ◯ |
| フォルダ階層管理 | × | ◯ | ◯ |
| PSD / AI サムネ自動生成 | ◯ | ◯ | ◯ |
| 共有リンク | ◯ (基本) | ◯ (期限 / パスワード) | ◯ (期限 / パスワード) |
| AI 画像生成 クレジット | 月 20 | 月 2,000 | 月 15,000 |
| Migrator (デスクトップ移行) | × | ◯ | ◯ |
| チーム共有 / 権限管理 | × | × | ◯ |
| フィードバック | × | ◯ | ◯ |
| コメント | × | × | ◯ |
| AI 画像検索 | × | × | ◯ |
まずは Free で「自分の運用に合うか」 を試し、 アセット数が上限に近づいたら Pro、 チームで共有する段階で Team に上げる、 という流れが王道です。 プランは月単位で柔軟に変更できるので、 無理にアップグレードする必要はありません。
既存ファイルを Digift に集約する
ローカルやNAS に散在するファイルを Digift に取り込みたい場合は、 デスクトップアプリ「Digift Migrator」 が便利です (Pro / Team プラン限定)。
- Digift にログイン → 設定 → Migration トークンを発行
- Migrator アプリをダウンロード&インストール (Win/Mac 対応)
- アプリにトークンを貼り付けてログイン
- 取り込みたいフォルダを選択 → 自動で並列アップロード
- タグ・コレクション・カテゴリを一括付与
数千〜数万ファイルでも、 並列処理 + リトライ機能で安定して移行できます。 初回の整理コストを大幅に削減できる強力なツールです。
他 DAM・他クラウドからの移行ガイド
既存の他 DAM ツール (Bynder / Brandfolder / Acquia DAM 等) や、 大量のクラウドストレージから乗り換える場合の進め方を整理します。
ステップ A: 棚卸し
まず移行元の総アセット数 / 容量 / 形式の内訳を確認します。 容量だけ見て契約プランを決めると、 実は大半が動画で容量が膨らんでいた、 のような誤算が出やすいです。 形式別の割合を必ず確認しましょう。
ステップ B: メタデータマッピング
移行元の「タグ」「カスタムフィールド」 を Digift の「タグ」「コレクション」「カテゴリ」 のどれに対応させるかを表で整理。 完璧に 1:1 マッピングするより、 「主要 5〜10 個だけ移行、 残りは新運用で作り直し」 が現実解です。
ステップ C: 試験移行
まず 1 案件分だけ移行して、 検索・共有・タグ運用が想定通り回るかを 1 週間確認。 ここで違和感があれば、 メタデータ設計を見直してから本番移行へ。
ステップ D: 本番移行
Digift Migrator や API 経由でバッチ移行。 移行中も移行後も、 元 DAM は 1〜3 ヶ月並行稼働させると安心です。 「移行漏れに気づくのは 1 ヶ月後」 が業界あるあるなので、 古い環境を急いで止めない方が良いです。
隠れた便利機能 5 つ
公式ヘルプには大きく載っていない、 実は便利な機能を 5 つ紹介します。
① プロンプト履歴の自動保存
AI Studio で生成した画像は、 プロンプトと一緒に履歴に保存 されます。 「あのとき上手くいったプロンプト」 が常に呼び出せるので、 スタイル統一が楽になります。
② フォルダの階層化
コレクションと別に、 「フォルダ」 機能 (Pro 以上) でアセットを階層整理できます。 コレクション = 案件単位、 フォルダ = 大分類というように 使い分け ると、 整理がさらに進みます。
③ アセットのバージョン管理
バージョンアップロードすると、 旧バージョンが自動保持 されます。 間違って更新した場合も、 過去バージョンに戻せます。
④ 共有リンクの有効期限・パスワード
クライアント共有時に、 「○月○日まで有効」「パスワード必須」 を設定できます (Pro 以上)。 セキュアな共有が標準機能で実現できます。
⑤ AI クレジットで複数モデル使い分け
AI Studio では、 用途に応じて 複数の生成モデル を切り替えられます。 写真風なら A モデル、 イラスト風なら B モデル、 と使い分けるとクオリティが安定します。
ユースケース別 おすすめ運用
Digift をどう使いこなすかは、 業務スタイルによってベストプラクティスが違います。 5 つの典型パターンと、 それぞれの推奨運用を紹介します。
① フリーランスデザイナー
コレクションは「クライアント別」 で運用。 案件終了後はコレクションごとアーカイブ。 タグは「形式 (banner / hero / icon)」 と「年 (2026)」 の最小 2 軸。 細かいタグは時間が無くて続かないため、 シンプルに留めるのがコツ。
② デザイン受託 (チーム)
フォルダはクライアント別、 サブフォルダで案件別。 コレクションは「再利用可能パーツ集」 として運用。 コメント・フィードバック機能を活用し、 議事録の代わりにアセットに直接コメントで合意を残す。
③ インハウスデザイナー
ブランドガイドラインの遵守が重要なので、 タグに「承認済」「制作中」「廃止」 の 3 段階状態を必ず付与。 共有プレビューを社内 wiki に貼り、 「最新の承認済みアセット」 を全社で共有する仕組みを作る。
④ 動画クリエイター
動画ファイルはサイズが大きいため、 Pro / Team の容量プランで運用。 タグに「プロジェクト」「カット番号」「秒数」 を付け、 検索性を確保。 サムネは動画から自動生成されるので、 一覧表示で目的のカットがすぐ見つかる。
⑤ AI 活用クリエイター
AI Studio で生成した画像は、 タグに「AI 生成」「モデル名」「プロンプト要素」 を付ける。 プロンプト履歴と紐付くので、 「あの時のあのスタイル」 を再現生成しやすい。 商用案件で AI 由来を明示する必要があるときも、 タグ検索で一括抽出できます。
よくある質問
- Q1. 無料プランで何ができますか?
- ストレージ 1GB、 画像アセット 10 件、 スニペット 10 件まで利用可能です。 検索、 タグ、 コレクション、 共有プレビュー、 AI 画像生成 (月 20 クレジット)、 すべての主要機能を使えます。
- Q2. 既存のフォルダ群を一括で取り込めますか?
- はい。 Pro / Team プランで利用可能なデスクトップツール「Digift Migrator」 で、 ローカルフォルダを丸ごと取り込めます。 数万ファイル規模でも対応可能です。
- Q3. PSD / AI ファイルはそのまま見られますか?
- アップロード時に WebP のプレビュー画像を自動生成しますので、 ブラウザ上でサムネイル確認が可能です (一部のファイルには制限があります)。 元ファイルもダウンロードできます。 編集する際は Photoshop / Illustrator で開いてください。
- Q4. チームで使えますか?
- はい。 Team プランで、 ワークスペースをメンバーと共有できます。 権限管理 (管理者 / 編集者 / 閲覧者) にも対応しています。
- Q5. データは安全ですか?
- すべてのファイルは暗号化された AWS S3 ストレージに保存され、 アクセスは認証済みユーザーに限定されています。 共有リンクも推測困難なハッシュを使用しており、 期限切れや停止も即時反映されます。
- Q6. 解約するとデータはどうなりますか?
- 有料プランから解約しても、 即時に Free プランへダウングレードされます。 容量・件数超過分は閲覧のみ可能になり、 30 日の猶予期間後に超過分は自動削除されます。 大事なファイルは事前にダウンロードしておきましょう。
まとめ
Digift は、 4 ステップで始められる手軽さ がありながら、 タグ・コレクション・AI 生成・共有まで揃った本格的なアセット管理プラットフォームです。 まずは無料プランで触ってみて、 1 週間後にタグ・コレクションの見直しをすれば、 効果を実感できるはずです。